「毎日ストレッチをしても身体が柔らかくならない」
このようなお悩みはありませんか?実は、身体の柔軟性には一定の法則があり、ただ単にストレッチの時間を延ばしたり、整体院などでストレッチしてもらってるだけでは、思うような効果が得られない場合があります。この記事では、なぜ毎日のストレッチだけでは十分でないのか、その原因と解決策を詳しく解説します。
身体が硬い人の共通点
身体が硬いと感じる多くの人は、日常生活で身体を大きく動かす機会が少ない傾向にあります。例えば、長時間デスクワークをしている人は、同じ姿勢が続くために身体全体を使う機会が限られ、結果として柔軟性が低下しやすいです。一方、ヨガインストラクターなど、日常的に全身を使う仕事の人は、自然と柔軟性が保たれていることが多いのです。つまり、普段から身体全体を大きく使う習慣が、柔軟性の維持には非常に重要だと言えます。
毎日ストレッチに時間をかけても身体が柔らかくならない理由
お風呂上りに時間をかけてじっくりとストレッチをした後は、おそらくご自身でも実感できる程度には、毎回変化を感じているのではないでしょうか?しかし、その後、寝てしまうため身体を動かすことが少ないので、朝にまた硬さを感じやすく元に戻ってしまった…と感じることが多いはずです。そして、朝にストレッチをしても、気づいたら硬くなってしまったと感じるはずです。これは、かける時間の長さが足りていないのではなく、身体を大きく使う頻度が少ないことにあります。
身体の柔軟性は常に変化している
身体の柔軟性は、一時的な動作だけでなく、日常生活全体の動きによって常に影響を受けます。
大きく身体を使う:柔軟性が向上
小さく身体を使う:柔軟性が減少
と、このように身体の使うたびにその場で変化します。
関節や筋肉ごとに「大きく使う」と「小さく使う」の基準は異なるため、見た目上、ただやみくもに身体を大きく使っても柔軟性はあまり変化しません。ターゲットの関節や筋肉にとって、ストレッチ感や硬さを感じるくらい大きく使っているかが重要です。普段のストレッチの動作が日常生活の動きで少ない場合は、毎晩ストレッチをしても、日常生活動作の身体の使い方により、硬さは戻ってしまいます。
大きく使うと小さく使うで柔軟性を比べてみましょう。
腕を真横からゆっくり挙げてまず基準を確認しましょう。
大きく使う→柔軟性の向上
腕を真上にあげて、反対の手で腕を掴み引っ張る
反対の腕で引っ張りながら挙げた手を横から降ろす方向に力を5回入れる
手を挙げてみて柔軟性の変化を確認する
小さく使う→柔軟性の減少
ボールやクッションなど、反発性の柔らかい物を脇に挟む
脇で強めに挟むように力を5回入れる
手を挙げてみて柔軟性の変化を確認する
このように整体や、ご自身で行うストレッチでどんなに身体が柔らかくなったとしても関節や筋肉にとって小さく使うことで柔軟性は低下してしまいます。
かける時間よりも頻度が大切
柔軟性はこのようにその場で変化し続けているものなので、いかに、頻度を増やせるかが柔軟性の維持にはとても重要です。柔軟性だけがもし目的であれば、伸ばしきってから5回ゆらす動的ストレッチがオススメです。リラックスしながら時間をかける静的ストレッチは柔軟性だけでなく、筋肉のリラクゼーション効果も狙いたい場合にオススメです。
動的ストレッチとは:身体を動かしながら筋肉や関節を伸ばすウォームアップ向けのストレッチです。1セットごとに時間ではなく回数で強めに伸ばすため時間はあまりかかりません。回数は3~10回
静的ストレッチとは:一定の姿勢で筋肉をゆっくり伸ばし、柔軟性向上やリラクゼーションに適したストレッチです。1セットごとに15秒~30秒の時間で伸ばし、痛みの出る一歩手前の強さでホールドします。
どちらのストレッチも1セットだけでなく3~5セットは行うようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?柔軟性の改善を目指すので以下のようにストレッチ習慣を変えてみてください。
時間をかけるより頻度をあげてみる
頻度が多い分1回にかえるストレッチの時間は短くてもOK!しかし、3セットは行いましょう。
関節や筋肉にとっての大きい動きを意識する
やみくもに大きく動かすのではなく、狙った部位にとって大きく使うことが大切です。硬さを感じる方向がその部位にとっての大きい動きです。
ストレッチ感を感じられるということは、ストレッチ感を感じられるくらい大きく身体を使えている証拠です。筋トレは身体が硬くなるイメージがありますが、ストレッチ感を感じながらフォーム作りをすることで、むしろ柔軟性が向上します。ぜひ参考にしてみてくださいね!