「昔からO脚だから仕方ない」「ストレッチしても変わらない」
そう思っている方も多いかもしれません。
実は、O脚は骨格の形だけの問題ではなく、骨盤や足首の使い方・立ち方が大きく関係しています。
この記事では、柔道整復師の視点から、O脚の本当の原因と改善のヒントを解説します。
O脚とは?見た目だけじゃない身体への影響
O脚とは、両足を揃えて立ったときに膝同士がくっつかず、アルファベットのOのような脚の形になること。
ただし、O脚は見た目だけの問題ではありません。
- 歩行時の膝や足首への負担
- 股関節の動きの制限
- 腰痛や外反母趾など、全身の不調につながる可能性もあります。
骨盤の傾きがO脚を引き起こすメカニズム
O脚の人の多くに見られるのが、骨盤の後傾。
骨盤が後ろに倒れると、股関節が外に開くような姿勢(がに股気味)になります。
この状態で生活していると、膝や足首にもねじれの力がかかり、結果的にO脚が強調されてしまいます。
足首や膝のねじれが与える影響とは?
足首の不安定さもO脚に深く関係しています。
- 足首が内側に倒れやすい(過回内)
- 土踏まずが潰れたような足の形(偏平足)
- 外反母趾やかかとのズレ
これらがあると、着地時に膝が外へ流れやすくなり、O脚が強調されてしまうのです。
あなたのO脚タイプをセルフチェック
- かかとをつけて立ったとき、膝が指2本以上あく
- 太もも、膝、ふくらはぎがそれぞれくっつかない
- 靴の外側ばかりがすり減る
- 足首がぐらつきやすい、片足立ちが不安定
☑ が多いほど、骨盤や足首に問題があるO脚タイプの可能性が高いです。
O脚改善のポイントは「立ち方」と「着地の仕方」
改善の第一歩は、「立ち方・歩き方のクセ」に気づくこと。
- 足幅を肩幅よりやや狭く
- 骨盤を立てて、軽く前傾させる
- 着地はかかと→足の外側→母趾球の順で
- 足指を使って蹴り出す
これだけでも、お尻や太ももの筋肉が正しく働く感覚が得られるようになります。
自宅でできる簡単O脚改善エクササイズ
● 骨盤立てバランス(お尻でそり腰を作り立つ)
→ 極端な前傾でも“バランスを取る感覚”を身につけることで、自然と骨盤が立てやすくなります。
● 足指グーパー運動
→ 足底アーチの再教育&足首の安定
● お尻歩き
→ 骨盤を立てたまま、お尻で前進・後退
まとめ:正しい姿勢と骨盤の動きから変えていこう
O脚を改善するには、ただ内ももを鍛える・ストレッチするだけでは不十分です。
- 骨盤の傾き
- 足首や膝のねじれ
- 立ち方・歩き方のクセ
これらを丁寧に見直すことで、脚のラインは変わっていきます。
「自分にあった立ち方・動かし方を知りたい」
「どうしても足首が不安定でO脚が直らない」
そんな方は、専門家に一度ご相談ください。