先週からさらに寒い日が続いています。身体が冷えると、肩こりがより強く感じられることはありませんか?実は、身体が冷えると肩こりを引き起こすことがあります。もしかしたらあなたも無意識にあることをしてしまっているかも。今回は、なぜ肩こりが起こるのか、そのメカニズムと対策方法をご紹介します。
肩こりの原因
肩こりは主に、肩や首の筋肉の緊張と血行不良によって生じます。具体的には、姿勢の悪さ(猫背や前かがみ)、長時間同じ姿勢(デスクワークなど)、運動不足、ストレスなどが挙げられます。特に、肩の中心に位置する僧帽筋は、これらの原因で緊張し、疲労物質が産生されます。さらに、血行不良により疲労物質が蓄積しやすくなるため、肩こりの痛みや違和感が生じるのです。
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寒いと肩こりになりやすい理由
寒いとき、街中を歩いていると多くの人が無意識に肩をすくめているのを見かけます。これは、寒さから体温を守るための生体反応によるものです。寒い環境では、体温の低下を防ぐために、脳からの指令で骨格筋が震え、熱を生み出します。また、身体の表面積を縮小して熱の放散を防ぐ働きもあります。これが「ふるえ熱産生」です。特に、僧帽筋や肩甲挙筋(肩をすくめる際に働く筋肉)が主に使われ、さらに重いジャケットやコート、過剰な重ね着が肩に負担をかけるため、寒いと肩こりが起こりやすくなります。
肩こりを軽減するには
・体を温める
暖かい服を着たり、温かい食べ物や飲み物を摂るなどして、身体全体、特に内臓と首周りをしっかり温めましょう。これにより、ふるえ熱産生を抑えられます。
・筋肉を使う運動をする
寒いと動きたくなくなりがちですが、軽い運動で体を動かすと身体が温まり、肩こりの原因となる筋肉の緊張を和らげられます。特に、背中の筋肉など、肩と反対の動きをする筋肉を意識すると効果的です。
まとめ
今回は、肩こりのメカニズムと寒いときに起こりやすい理由、そしてその対策方法をご紹介しました。肩こりの原因を理解することで、予防や改善への一歩を踏み出すことができます。寒い冬も快適に過ごすため、しっかりと対策を取りましょう。