慢性痛との向き合い方を探していると、「スピリチュアルな方法でも痛みが軽減する」という話を耳にすることがあります。
一見、非科学的に思えるかもしれませんが、実は脳科学の視点から見ると、
スピリチュアルなアプローチにも一定の効果がある理由が見えてきます。
この記事では、痛みと脳の関係を踏まえながら、
スピリチュアル的な考え方がなぜ痛みに良い影響を与えるのかをわかりやすく解説します。
スピリチュアルなアプローチとは?
ここで言うスピリチュアルとは、「神秘的な力」だけを指すものではありません。
もっと広い意味で、
- 祈る
- 感謝する
- 心を落ち着かせる
- 宇宙や自然とのつながりを感じる
といった、心を穏やかに整える行為全般を指します。
大切なのは、「信じる」「安心する」「心が落ち着く」という感覚です。
この心の動きが、脳にも良い影響を与えると考えられています。
脳科学から見るスピリチュアルと痛みの関係
期待と信念が脳を変える
プラセボ効果でも知られているように、
「これは自分に良い影響を与えてくれる」と信じることで、
脳内でポジティブな反応(ドーパミン分泌など)が起こりやすくなります。
スピリチュアルなアプローチによって、
安心感や希望を感じると、脳の痛み処理に関わる領域(前帯状皮質や前頭前野)が活性化し、
痛みの知覚そのものを穏やかにする効果が期待できるのです。
物理的なエネルギーではないが、脳は本当に変わる
たとえば、「エネルギーを込めた設定の紙(お守りのようなもの)を持っていたら痛みが和らいだ」
といった体験も、物理現象では説明できません。
けれど、その人にとって意味があると感じることで、
脳が安心し、自律神経バランスや痛みの感じ方に本当の変化が起こるのです。
科学的に見れば、宇宙エネルギーだとか4次元エネルギーなどが存在するわけではありません。
物理学的には
- 「重力」
- 「電磁気力」
- 「強い力(強い相互作用)」
- 「弱い力(弱い相互作用)」
以外のエネルギーは存在していません。
しかし、信じることで自分にプラスの変化を起こせるなら、それも大切な力だといえるでしょう。
「目に見えない謎の不思議な力」はたいてい「脳の不思議な力」です。
エンタメ感覚で楽しみつつ、
自分の心が穏やかになるものを上手に活用するというスタンスが理想です。
ストレス反応をリセットする
心を落ち着かせる祈りや感謝の気持ちは、
交感神経の興奮を抑え、副交感神経を優位にする働きもあります。
これにより、
- 筋肉の緊張が緩む
- 血流が改善する
- 痛みに対する過敏な反応が和らぐ
といった、身体レベルでのポジティブな変化も促されます。
ストレス反応をリセットする方法はこちら
▶瞑想で痛みを緩和できる?脳とストレス反応をリセットする方法
▶音楽で痛みを和らげる?リラックスと脳への影響を科学的に解説!
「効くか効かないか」より「安心できるか」が大切
スピリチュアルなアプローチが痛みに良い影響を与えるかどうかは、
「どれだけ科学的か」ではなく、本人が「安心できるか」が大きなカギになります。
- 「祈ると落ち着く」
- 「感謝すると心が軽くなる」
- 「自然の中で癒される」
こうした感覚を大切にすることで、脳と体にも自然に良い影響が広がっていきます。
信じなきゃダメになった瞬間に逆効果
スピリチュアルなアプローチは、
無理に信じようとしたり、誰かに押しつけられると、
本来の効果を失いやすくなります。
大切なのは、
自分が「なんだかいいな」と自然に感じるものだけを、
無理なく取り入れること。
「自分にも他人にも押し付けない。」
心が自然に安心できるものを選ぶことが、
脳にも体にも、いちばん良い影響をもたらします。
まとめ
スピリチュアルなアプローチは、
物理的なエネルギーが存在するわけではないにしても、
信じる力が脳に働きかけ、痛みを穏やかにするサポートになることがあります。
科学と心の力、どちらもバランスよく活かしながら、自分にとって心地いい方法を取り入れていきましょう。
その他慢性痛のセルフケア方法はこちらを参考にしてください。
▶痛みを和らげる方法まとめ体・心・脳からできるセルフケア