膝が痛い原因は?変形性膝関節症の仕組みと日常で気をつけたいポイントを解説

膝が痛い…それ、変形性膝関節症かもしれません

こんなお悩みはありませんか?

  • 歩くと膝が痛い
  • 立ち上がる時や長時間立っていると膝がつらい
  • O脚気味で、深くしゃがめない
  • 正座ができない、または痛くて避けている
  • 朝、膝がこわばる感じがする

このような症状がある方は、変形性膝関節症の可能性があります。


膝関節はシンプルなようでとても複雑な構造

膝には、次の2つの機能が求められます。

  • 体重をしっかり支える「支持性」
  • 正座や階段の昇り降りに必要な「柔軟性」

膝は基本的に「曲げ伸ばし」しかできない関節ですが、内部はとても複雑です。

膝には3つの骨が関わっています:

  • 大腿骨(太ももの骨)
  • 膝蓋骨(膝のお皿)
  • 脛骨(すねの骨)

さらに、大腿骨と脛骨の間には、クッションの役割をする半月板が挟まれています。


膝の曲げ伸ばしには「ねじれ」も必要って知ってましたか?

実は、膝の動きにはわずかな「回旋(ねじれ)」の動きが自然に入っています。

  • 曲げるとき → 軽く内側にねじれる
  • 伸ばすとき → 軽く外側にねじれる

この動きは無意識に起きているもので、関節や筋肉がしっかり連動しているからこそスムーズな曲げ伸ばしができるのです。

でも、これがうまくいかないと、膝関節に不自然な負担がかかり、痛みにつながってしまうこともあります。


変形性膝関節症は年齢だけのせいじゃない?

高齢者に多い印象のあるこの症状ですが、実際には若い人にも見られます

その原因は…

  • 運動不足や筋力低下
  • O脚傾向や不良姿勢
  • 怪我の後のアンバランス
  • 股関節・足首の使い方のクセ

つまり、年齢に関係なく、「膝の動かし方のクセ」によって変形性膝関節症は進行することがあります。


痛みを悪化させないために、日常で気をつけたいこと

✅ 体重管理

→ 膝には体重の3〜5倍の負担がかかります。減量はとても大きな効果があります。

✅ 正座より椅子

→ 正座やあぐらは膝への負担が大きいため、できるだけ椅子生活を心がけましょう。

✅ 膝を冷やさない

→ 特に夏場のクーラー、冬場の冷え込みで膝が冷えると、血流が悪くなって痛みを誘発します。

✅ トイレや床生活の見直し

→ 和式トイレ・床に座るスタイルより、椅子や洋式トイレを選ぶと負担が少なく済みます。


まとめ:膝の痛みは「構造」と「動き方」の両面から考えましょう

変形性膝関節症や膝の痛みは、単なる加齢の問題ではありません。

  • 関節の構造
  • 曲げ伸ばし時のねじれ
  • 股関節や足首との連動

など、生体力学の視点から見ることで、本当の原因が見えてくることもあります

「なんとなく痛いけど、年だから仕方ない」と諦めずに、
膝の動かし方から一緒に見直してみましょう!