慢性痛に向き合う心構え〜治すより慣れる?〜

慢性痛に悩み続ける中で、
「早く治したい」「痛みを完全になくしたい」と願うのは自然なことです。

しかし、慢性痛とうまく向き合うためには、
「治すこと」だけにこだわりすぎず、「慣れる」という発想を持つことも大切です。

この記事では、慢性痛に向き合うときに意識したい心構えについて、
わかりやすくお伝えします。


治すことだけに固執しない

痛みを完全にゼロにすることを目指すと、
思うように良くならない現実に苦しみ、
ストレスが増してしまうことがあります。

ストレスが強くなると、脳は「危険」と認識しやすくなり、
逆に痛みを感じやすくなってしまうリスクも。

まずは、
「痛み=完全になくさなきゃいけないもの」という思い込みから少し離れてみましょう。


「慣れる」こともひとつの大事な選択肢

痛みがあったとしても、

  • できることを増やしていく
  • 不安を少なくしていく
  • 痛みに振り回される時間を減らす

こうした「慣れ」の積み重ねによって、
痛みがあっても、自分らしく生活できる状態をつくっていくことができます。

完全に治すことをゴールにするのではなく、
痛みとうまく共存する力を育てる発想が、結果的に回復への近道になることもあります。


痛み=危険というイメージを変える

慢性痛の場合、痛みがあっても、
実際には体に重大なダメージが起きているわけではないことが多いです。

「痛みがある=壊れている」ではなく、
「痛みがある=脳が警戒しているだけ」かもしれない、
そんなふうに考え方を少し変えてみましょう。

この意識の変化が、
痛みを怖がりすぎない感覚を育て、自然と緩和へとつながっていきます。


焦らず、少しずつを積み重ねる

慢性痛と向き合うには、

「少し良くなったらすごい」「今日はこれができたからOK」

と、小さな成功体験を認めることがとても大切です。

焦りや自己否定は、

かえって回復の妨げになりやすいので注意しましょう。

一歩ずつでも前に進めている自分を、ちゃんと認めてあげる。

その積み重ねが、最終的に大きな変化につながります。


まとめ

慢性痛に向き合うとき、
「治さなきゃ」という焦りよりも、
まず「慣れながら、自分らしい生活を取り戻していく」という発想が大切です。

気にならなくなれば、そのころには悩んでいません。
完璧を目指さず、小さな前進を喜びながら、無理のないペースで歩んでいきましょう。
運動だって頑張りすぎたら筋肉痛でますし。

焦らなくて大丈夫です。

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