ぽっこりお腹は内臓下垂のサイン?整体師が教える原因と改善方法

便秘は健康面や美容面で大敵ですが、腸活や運動を頑張ってもなかなか改善されず、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。そんなとき、実は「内臓下垂」が関係している可能性があります。この記事では、内臓下垂とは何か、そのセルフチェック方法や原因、リスク、そして効果的な対処法について整体の専門家が分かりやすく解説します。

内臓下垂とは?

内臓下垂とは、胃や腸などの内臓が本来の位置から下方にずれてしまう状態を指します。特に腸は体内の最も低い位置にあるため、下垂が進むと他の内臓に圧迫され、炎症や腫れ、さらにはお腹が膨らむ原因となります。

内臓下垂のセルフチェック

自分の内臓下垂のリスクを見極めるために、以下のセルフチェックを試してみましょう。

  • ①便秘がちであるか
    内臓が下がると腸が圧迫され、正常な蠕動運動が妨げられます。便秘ほどひどくはなくても、常にお腹にガスがたまりやすいと感じる場合は要注意です。
  • ②食後に下腹部が膨らむか
    食事後、胃は当然膨らみますが、下腹部にも膨張が見られる場合、内臓下垂が疑われます。
  • ③食後にげっぷが頻発するか
    胃が圧迫されることで正常な働きが阻害され、げっぷが増えるケースもあります。加えて、胃もたれや食欲不振などの症状も現れることが多いです。

内臓下垂の原因

内臓下垂は、主に以下の2つの要因から発生します。

1. 身体的要因

猫背や反り腰などの悪い姿勢、運動不足などが原因で、内臓を支える筋肉(インナーマッスル)の機能が低下すると、内臓は重力に負けて下がってしまいます。これにより、姿勢がさらに悪化する悪循環に陥ることもあります。

2. 精神的要因

ストレスや人間関係の摩擦など、精神的な負担が自律神経のバランスを乱し、消化機能に影響を与えます。結果として、胃や腸の位置が下がり、内臓下垂のリスクが高まるのです。

整体師が考える内臓下垂のリスク

内臓下垂は、見た目の問題だけでなく、健康全般に悪影響を及ぼすリスクがあります。整体の視点から見ると、特に以下の3点が懸念されます。

  • ①便秘の悪化
    内臓が圧迫されることで蠕動運動が低下し、便秘が進行。たとえ食物繊維や発酵食品、便秘薬で対策しても改善が難しいケースが見られます。さらに、腸内にたまった老廃物がガスを発生させ、腹痛の原因にもなります。
  • ②身体の痛み
    内臓の位置異常が原因で、筋肉の血行不良や腰痛、さらにはぎっくり腰のリスクが高まることがあります。また、下垂した内臓を骨盤で支えようとするため、生理痛が重くなる場合もあるのです。
  • 自律神経の乱れ
    内臓の働きが低下すると、排泄や代謝、血行に支障が出て自律神経が乱れ、夜なかなか寝付けなかったり、日常生活に支障が出たりすることもあります。

内臓下垂の改善方法

日常生活の中で内臓下垂のリスクを軽減し、改善を図るためには以下の方法がおすすめです。

1. 正しい姿勢を心がける

立つ、座る、寝るときの姿勢を意識することで、内臓を正しい位置に保つことができます。例えば、立つ際には耳、肩、股関節、くるぶしが一直線になるよう意識し、座るときも膝と股関節が90度になるようにするなど、正しい姿勢を意識することが大切です。

2. インナーマッスルを鍛える

内臓を支えるためのインナーマッスルの強化は、内臓下垂の予防に非常に効果的です。体幹トレーニングやEMSなども有効ですが、まずは呼吸を活かしたドローイン運動から始めるとよいでしょう。仰向けに寝て、膝を立て、息を吐きながらお腹を凹ませる動作を30秒間続けるだけで、筋肉がしっかり働きます。

3. 整体の施術を受ける

専門の整体施術は、骨格のゆがみや筋肉の緊張を改善し、内臓を自然な位置に戻すサポートをしてくれます。整体院では、個々の状態に合わせた施術が行われ、姿勢改善とともに体調全体の向上が期待できます。

姿勢改善Studioきずな日暮里では、こうしたセルフケアだけでは改善が難しい場合に、専門家による施術を提供しています。正しい知識と適切な対処法で、ぽっこりお腹や内臓下垂のリスクを解消し、健康的な体作りを目指しましょう。