「なかなかくびれができない」「肋骨の出っ張りが気になる」――そんな悩みを抱えていませんか?その原因は肋骨が開きやすいことにあるかもしれません。ここでは、肋骨を締める役割を持つ腹横筋(通称:コルセット筋)に注目し、その鍛え方をご紹介します。
腹横筋とは?
腹横筋は、腹部の最も深い層に位置する筋肉で、体幹の安定や姿勢維持に重要な役割を果たしています。
腹横筋の機能
体幹の安定:内臓を守り、背骨や骨盤の安定性を高めます。
呼吸の補助:横隔膜とともに、呼吸時に内臓をサポートします。
姿勢維持:腰や腹部の正しい姿勢を支え、運動時の力の伝達を助けます。

画像のとおり、コルセットのように腹横筋が腹部を取り囲んでおり、収縮すると実際コルセットを締めるような働きをします。このため、「コルセット筋」と呼ばれることもあります。(teamLab Body Pro アプリを使用しています。)
そもそも肋骨が開いているのはどのような状態?
肋骨は、胸椎(背中の高さの背骨)と胸骨(胸の中央にある骨)をつなぐ形で左右に弧を描き、内側にある心肺や臓器を守っています。肋骨、胸骨、胸椎が一体となって作る輪のような構造を、胸郭と呼びます。

「肋骨が開いている」とは、胸郭が本来の位置よりも外側に広がったり、前方に突出している状態を指します。特に、上半身を反らす姿勢や呼吸の癖などが原因で、肋骨が外に向かって開きやすくなることがあります。
深呼吸で肋骨の動きを確認してみよう
まず、肋骨を両手で抑えて深呼吸してみましょう。息を吸うと肋骨が広がり、吐くと肋骨が締まるのを実感できるはずです。
肋骨が開きやすい理由
日常生活での呼吸は、通常「吸った分をそのまま吐く」ため、肋骨をしっかり締めるために必要な腹筋への力があまり使われません。また、身体の柔軟性は日々の動かす習慣によって大きく左右されます。
そのため、肋骨が開く機会は多い一方で、締まるための柔軟性や筋力を鍛える機会が不足してしまいます。この結果、肋骨が外側に開きやすくなり、くびれ周りの悩みを抱える方が多い原因となっています。
呼吸エクササイズで肋骨を締めながら腹筋を鍛えよう!
逆に言えば、肋骨を締めるための柔軟性と筋力を鍛える習慣を作ることができれば、悩みは解決することができます。肋骨を両手で抑えて肋骨の動きを確認しながら次の運動をしてみてください。
実施方法:
- 息を吐きながら、肋骨が締まることを確認します。
- そのまま息を吐き、肋骨が締まれば締まるほど腹筋に疲労感が感じられると思います。
- 息を吸う時は、肋骨が開いてもいいので息を吸い、また吐くときにしっかり肋骨を締めましょう。
- 上記を繰り返して腹筋の収縮と疲労感を感じましょう。
腹筋を使うことになれてきたら次のようにストレッチの要素を加えていきます。
- 息を吐きながら肋骨を締めて腹筋を収縮させます。
- 収縮させた腹筋をキープしながら息を吸います。腹筋をしっかりキープできると肋骨が開きません。
- 再度吐く時に、さらに肋骨を締めるように腹筋を収縮させます。
- 同じく肋骨が開かないように腹筋の収縮をキープしながら息を吸います。
- 上記を繰り返してさらにさらにと肋骨を締めていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
実際にやってみるとかなり腹筋がつらいと感じられると思います。この筋肉を使えれば使えるほどコルセットのように働くので、コルセット筋とも呼ばれるのも納得ですね。
この呼吸エクササイズを習慣的に行うことで、肋骨が締まる柔軟性と締めるための筋力を鍛えることができ、ウエストやアンダーバストも実際に脂肪が落ちていなくても細くなります。ぜひ日常生活に取り入れてみてください!