「習慣化できない…」を変える方法とは?行動が続く脳のしくみとスモールステップのコツ

「良い習慣はなかなか続かないのに、悪い習慣はやめられない…」
そんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか?

実は、習慣が続く・続かないには脳の性質が深く関わっています。
今回は、私自身のジム通いの習慣化に成功した体験談を交えながら、行動を継続するためのヒントをお伝えします。


やめたいのにやめられない/続けたいのに続かない理由

たとえば…

  • ゲームや甘いもの、パチンコ、タバコはやめられない
  • マラソンや運動、ダイエットは続けたいけど気力がわかない

この差を生むのが、「快」と「不快」による脳の反応です。

  • 快(楽しい、嬉しい、ワクワク):もっとやりたい=「接近反応」
  • 不快(つらい、退屈、面倒):やめたい=「回避反応」

どんなに「正しいこと」であっても、「楽しい」と感じられなければ人は続けられません。
“正しい”ことを“楽しむ”努力こそが、習慣化のカギなのです。


私のジム習慣が続かなかった理由と、続くようになったきっかけ

私も最初はジムに通うのがつらくて、何度も挫折してきました。
駐車場までは行くのに、そのまま30分間現実逃避…結局入らず帰ることもしばしば。

でも、今では週5日も通えるようになっています。
この変化には、大きな気づきがありました。


スモールステップの効果を“たまたま”体感

最初は「絶対マッチョになるぞ!」とモチベーション高めでスタートしましたが、
頑張りすぎてしまい、逆に運動がつらくなってしまったんです。

この「つらい=不快」によって、自然と回避行動が起き、ジムから遠ざかってしまいました。

しかし、「それでもジムの駐車場だけは行く」と決め、続けていました。
すると、たまに「ちょっとだけ入ってみようかな」と思える日が増え、
やがてジムに入ることが当たり前になったのです。

最初は10分もいないで帰ることもありましたが、
それでも“行った”という行動が自信になり、「快」の感覚を少しずつ得られるようになりました。


習慣化のコツは“脳を味方にすること”

人は「達成感」や「できた」という成功体験に対して“快”を感じます。
この感覚があると、脳は行動をポジティブに捉えて継続しやすくなるのです。

そのためには、**目標を小さく細かく設定すること(スモールステップ)**が有効です。

  • 「ジムに行くだけでOK」
  • 「着替えるだけでOK」
  • 「10分歩いたら帰ってOK」

このようにハードルを下げることで、脳は“成功”と認識しやすくなります。


習慣化は仕事にも体づくりにも活かせる

脳の「快/不快」の反応は、習慣だけでなく、

  • 子どもの登校しぶり
  • 天気による体調不良(気象病)
  • 職場の人間関係
  • 恋愛における距離感

など、さまざまな場面でも起こります。

これを理解しておくだけで、行動の選択肢や考え方に余裕が持てるようになります。


まとめ

続けられないのは「自分の根性がないから」ではありません。
続けるための脳の仕組みを知らなかっただけです。

  • 「楽しい」「嬉しい」=接近行動が起きやすい
  • 「つらい」「面倒」=回避行動が起きやすい

これを理解しながら、小さな目標を積み重ねていくことで、習慣は自然と身についていきます。

健康のための運動やセルフケアが続かない…そんな方も、まずはハードルを下げる工夫を取り入れてみてくださいね。

習慣化に関するご相談や、身体の使い方について知りたいことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください!

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